外国為替市場(FX)の規模

東京時間21時30分に、米国における雇用統計の発表が予定されております。当該指標の発表前後の時間帯は、外国為替市場が大きく変動することが予想され、一時的に外国為替市場全体で売値・買値の差(スプレッド)が拡大するおそれがあります。また、逆指値注文(ストップ注文)につきまして、指標発表前後の時間帯においては注文時のレートと成立時のレートが大きく乖離する場合がございます。雇用統計発表前後など、為替レートが急激に変動した場合、お取引口座の状態(お預り証拠金・保有ポジションなど)によっては、自動ロスカットが発生する場合があります。

外国為替市場の規模は?

日本がお休みであるGW、世界の市場が動くことが多いことは以前も書きましたが、今年も大きな動きがありました。

 

ギリシャ等PIIGS問題が再び表面化し、欧米諸国の株式市場が急落。木曜日に再開した日本株市場も煽りを受けて大幅に下落しました。金曜日に発表された米国4月の雇用統計では、失業率が9.9%と前月から0.2ポイント上昇、ただし非農業部門就業者数は季節調整済みで29万人増と2006年3月以来最大の増加幅となりました。

 

通常ではもっとも注目される指標にもかかわらず、市場ではあまり材料視されなかったようで、米株式市場では前日からの急落を受けて続落となりました。

 

外国為替市場はこの影響を大きく受けて荒れ模様となりました。当然のことながらユーロが売り込まれ、クロス円全般が大幅下落、ドル円も株式市場の動きに嫌気して一時88円割れまで下落、その後再び92円台まで戻しています。

 

波乱続きの市場でしたが、今週も引き続き動きがありそうですね。

 

さて、この外国為替市場、どれだけの取引高があるのですか、という質問をいただいたことがあります。以前にもご紹介しましたが、国際決済銀行(BIS)が3年に一度発表するTriennial Central Bank Surveyという世界的な調査があります。今年12月が次回の発表予定ですから、今入手できる最新のものは2007年のものです。2008年9月リーマン・ショック以降、市場は激変していますので、現状とは異なっている可能性が高いですが、参考までにご紹介しましょう。

 

Triennial Central Bank Survey(2007)によると世界の外国為替市場の1営業日あたりの平均取引高は2007年4月時点で、3兆2100億ドル、このうち東京市場では2380億ドル(日銀発表では2384億ドル)となっています。東京市場のシェアはわずか6%です。ちなみに世界最大規模の市場はロンドン市場で1兆3590億ドル(シェア34.1%)、次いで米国市場が6640億ドル(同16.6%)となっています。

 

市場規模が小さく流動性が少ない場合は、ちょっとしたきっかけで大きく変動することがあります。(新興市場がこれにあたります)市場規模が大きくなればなるほど、参加者が増えれば増えるほど、参加者が一斉に同方向に動かない限り、その動きは市場に吸収され大きな動きにはなりにくいものです。先週のように主要通貨が大きく動くということは、それだけ市場参加者が同じテーマに注目し、情報伝達が速く、かつ同じ判断・行動をとっていることを意味します。

 

ドル円が80円割れを記録した1995年、大規模な為替介入が行われ為替のトレンドは反転しました。その当時(1995年4月)の1営業日あたりの外国為替平均取引高は1兆1900億ドル。2007年の4割弱です。当時、個人のFX取引はできない時代ですから、主な市場参加者は限られていましたし、情報量や伝達手段も今とは比較になりません。為替介入による市場操作というものが、現在よりずっと効果があったといえますね。

 

投資は自分自身による分析・判断は欠かせませんが、他の市場参加者の動向や注目されているテーマについて十分認識をして情報を集めることが、市場の動きを予測する上でも大変重要であるといえるでしょう。

外国為替市場の予想

今晩の注目通貨ペア

 

ドル円、ユーロ円、ポンド円、カナダドル円

 

今晩の注目イベント

 

20:00

英 中銀政策金利

予想 0.50% 現行 0.50%

 

21:15

カナダ 住宅着工件数(4月)

予想 205千件 前回 200.9千件(197.3千件から修正)

 

EU財務相理事会後会見

 

独ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の議会選挙結果判明

(現地時間9日投開票)

 

欧州に関する2010年世界経済フォーラム

 

BIS中央銀行総裁会議

 

トリシェECB総裁講演

 

今晩も引き続きユーロ関連に注目。

5000億ユーロ規模とも言われる

EUの緊急措置で、ユーロ危機は後退したものの、

規模の妥当性や実行可能性などの点で

市場が安心できる状況とは言えない。

ドイツの州議会選挙で与党が敗北するようになれば

ギリシャ支援に対するドイツの拒否反応を

市場が再度織り込み、ユーロ売りが進む展開も予想される。

 

ドイツ州議会選挙のほか、EU財務相理事会後会見やトリシェECB総裁講演なども、為替市場に影響を及ぼす可能性もあり、会見・講演内容に関する報道にも注意を払いたい。

 

20:00には、英国の政策金利が発表される。政策金利に変更は無く、新たな施策が実施されるとは思われないが、ユーロ危機による金融市場の混乱に対してイングランド銀行(BOE)が何らかの動きを示すことも完全には否定できない。